
このサイト名にもなっている「行灯」。「あんどん」は普段あまり聞くことはない単語ではないでしょうか?
でも、タクシー業界にいるとよく聞く単語、行灯についてご紹介します。
行灯にはこんな役割が
行灯の正式名称は「社名表示灯」といいます。名前の通り、タクシー会社の社名や俗称を示すもので、屋根の上についており、タクシーとして運行している車両であることを認識してもらうためのわかりやすい目印です。
これは一般車両との区別のためにつけるもので、タクシーとして運行するための義務にもなっています。
そもそもの日本における行灯の発祥は、アメリカのイエローキャブをヒントに、昭和27年に「看板灯」が取り付けられたのが最初です。(ちなみに、それが日本交通です!)
その後、昭和31年になって車内での強盗が横行した時代に、乗務員を守るために赤く点滅する防犯灯として警視庁が兼用するように義務付けました。
実は今でも緊急事態には行灯が赤く点滅する仕様になっているので、もし街中で見かけたらすぐに通報するようにしてくださいね。
また、東京都内の場合は、夜間に行灯が点灯している車両は「空車」であることを表しているので、行灯が点灯している車両を狙って手を上げると、スムーズにタクシーを捕まえられるという目印にもなります。
誰かに教えたくなる行灯豆知識!
このような意味をもつ行灯ですが、各社が形やマークなどを工夫しています。
例えば日本交通では、以下のような3種類の行灯が存在しています。
青い行灯:一般的なタクシーにつけられています。

金色の行灯:選び抜かれた乗務員が乗っている車両につけられています。ちなみにその中でも一握りの乗務員には車体にスリースター(3つの金星)が付いています。金色の行灯、車体にスリースターのタクシーを見かけたら、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

ピンクの行灯:最もレアな行灯です!数千台のうちたった4台しかありません。運よく乗車できると記念乗車証までもらえます!

最後に
これから桜の季節がやってきますね。お花見をしつつ、街中でもピンクの桜にNマークを探してみてください!見つかったら何かいいことがあるかもしれませんよ!?
セールス部 千野